締結セミナー
ボルト等のねじ部品は、機械・器具、自動車・航空機、建築・構造物等の様々な部分で複数の物体を締結するために用いられるもっとも基礎的な機械要素の一つです。複数の物体を繋ぐ役割を担う他の方法として接着や溶接がありますが、ねじは可逆的に緩め、取り外すことができるため保守性が高いという利点があります。このことが、紀元前の古来よりねじが広く使われ続けている所以といえます。翻って、意図しないゆるみや破断を生じた場合には、被締結物である機器等の破壊・破損につながり、時には人命に関わる大きな事故の原因となり得ます。
以上のことから、産業面ではゆるみ防止・高耐蝕性・高強度などの高機能部品の開発が盛んに行われ、頻繁に新製品が市場に投入されています。一方、学術面では「bolted joints(ねじ締結体)」と呼ばれる研究体系が確立しており、産業面とともにねじに関する安全性の向上や利活用範囲の拡大が図られています。加えて、150あまりの日本工業規格が制定され、部品の標準化が推進されていることもこのことの表れといえます。
アヅマネジでは、ねじの規格・種類、設計・製造方法、材料力学・締結力学など締結の理解を深めるセミナーを行っています。